愛から生まれた家:シュクラブハウス

ウクライナと日本の美学が交差する場所

セルゲイ・マフノ建築事務所が手掛けた「シュクラブハウス」は、ウクライナの歴史と文化、そして日本の知恵にインスピレーションを得て、愛情深い家族のために生まれました。

この家のDNAには、日本の知恵とウクライナの歴史と文化からインスピレーションを得た美学の原則が組み込まれています。その思想は家全体に繊細に織り込まれており、敬意を表す場所としての役割を果たしています。

この家のユニークな特性は、地球の素材が構造的な側面で感じられることです。オリジナルの藁葺き屋根や美しい密度のある粘土の壁などがそれを表現しています。また、地下1階には6メートルの高さの壁や、紀元前2-5世紀のトリピリア文化の陶器の美しいコレクションが展示されています。

2階のベッドルームには、カウズやアートトイのDIDOが溢れています。タタミベッドの頭部の壁はすべて美しく装飾されており、手作りの壁紙、粘土の崖を連想させるデザイン、デザイナーのセラミックタイルなどが施されています。すべてがユニークで、一人の人間が他の人間のために作り上げたものです。

この家の構造には、地球の素材が使用されています。藁葺き屋根や美しい粘土の壁など、家の構造的な側面で感じられます。これらの要素の組み合わせは、家にコクーンのような雰囲気を与えるだけでなく、ウクライナの文化に敬意を表しています。藁葺き屋根はウクライナの田舎の家の特徴の一つであり、粘土の壁は伝統的な小屋の建設に使用される祖先の技術を用いて作られています。

この家は、すべての空間で美しさが繊細で透明なコンセプトとして表現されています。これは、元素、建築、オブジェクトに見られるように、自分のルーツへの旅の結果と言えるでしょう。

このプロジェクトは2018年3月に始まり、2019年8月にウクライナ、キエフ地方のコジンで完成しました。セルゲイ・マフノは、デザインの深い認識において、日本への旅が重要な役割を果たしたと考えています。日本の文化が祖先の遺産の美しさに敬意を表している方法は、ウクライナの文化の豊かさとそれがどのように称賛されるべきかについての異なる認識を与える特別なレンズを見つけるようなものでした。

シュクラブハウスは、愛情深い夫婦とその3人の子供たちのために、愛から生まれました。家のDNAには、ウクライナの歴史と文化にインスピレーションを得た日本の知恵に基づく美学の原則が含まれています。地球の素材が構造的な側面で感じられること、オリジナルの藁葺き屋根や美しい粘土の壁などがそれを表現しています。敬意を表す場所としての役割を果たす思想は、家全体に繊細に織り込まれています。

このデザインは2020年のA'インテリアスペース、リテール&エキシビションデザインアワードでゴールデンを受賞しました。ゴールデンA'デザインアワードは、デザイナーの才能と知恵を反映した素晴らしい、優れた、トレンドセッティングな創造物に授与されます。これらは、芸術、科学、デザイン、技術を進化させ、その卓越した特性で世界に大きな影響を与える尊敬される製品や明るいアイデアです。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Serhii Makhno
画像クレジット: Photo credit: Serhii Kadulin
プロジェクトチームのメンバー: Oleksandr Makhno Olha Sobchyshyna Serhii Filanchuk Maryna Hrechko
プロジェクト名: Shkrub
プロジェクトのクライアント: Serhii Makhno


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